比喩表現について知りたいな!
どんな比喩表現があって、どうやって使えばいいんだろう?
このようなお悩みはないでしょうか。
比喩表現は、ある物事を別の物事に例える表現です。
使うことにより、分かりやすい文章を書くことが可能。
今回は、比喩表現の効果や一覧を例文を交えながら解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
比喩表現 とは?
比喩表現とは、ある物事を別の物事に例える表現技法です。
例えば、下記をご覧ください。
例
彼女は太陽のような人だ。
これは彼女の明るい性格を「太陽」で例えています。
比喩表現は、小説やエッセイなどでよく使われる表現です。
比喩表現の効果
比喩表現の効果として、下記があげられます。
- 分かりやすい文章になる
- 気持ちを伝えやすい
- 印象付けた表現にできる
比喩表現を効果的に使うことにより、難しい言葉も分かりやすく伝えることができます。
また、気持ちを言葉で表現するのは難しいでしょう。
比喩表現により、読み手にイメージしてもらい、また印象的な表現にすることが可能。
比喩表現の注意点
ただし一方で比喩表現には注意点もあります。
それは、読み手に依存するため正確に伝わらない可能性があること。
例えば下記をご覧ください。
例
コーヒーのように苦い恋だ。
これは、苦さをコーヒーで例えていますが、その度合いは人により異なります。
「苦すぎて飲めない」と感じる人もいれば「あまり苦くない(甘い)」と感じる人もいるでしょう。
このように、人により感じ方に違いがあります。
比喩表現 一覧
次に、比喩表現の9パターンを解説します。
擬人法(ぎじんほう)
1つ目は、擬人法です。
擬人法は、人でないものをあたかも人のように例える比喩表現です。
例えば下記をご覧ください。
例
空が泣いている
風が語りかけてくる
空や風は、人ではないので泣いたり、語りかけることはありません。
ただ擬人法を使うことで、味のある印象的な文章にすることができます。
擬人法について詳しく知りたい人は「擬人法 のメリットとは?例文を交えて解説」をご覧ください。
直喩(ちょくゆ)
2つ目は、直喩です。
直喩は「(まるで)~のようだ」と例える比喩表現です。
例えば下記をご覧ください。
例
彼はまるで生まれたての小鹿のようだった。
「~のようだ」とはっきり例えるため「明喩」ともいわれます。
「~のようだ」以外にも「~みたい」「~のごとく」を使う場合もあります。
隠喩(いんゆ)
3つ目は、隠喩です。
隠喩は「~のようだ」を使わずに例える比喩表現です。
直喩と違い、はっきりと例えないため「暗喩」ともいわれます。
例えば下記をご覧ください。
例
彼女は僕の天使だ。
換喩(かんゆ)
4つ目は、換喩です。
換喩は、伝えたい物事を深く関りがある他の物事に例える比喩表現です。
例えば下記をご覧ください。
例
まるで役所のような仕事ぶりだ。
提喩(ていゆ)
5つ目は、提喩です。
提喩は、全体を表す言葉で一部(1つのこと)を例える比喩表現です。
例えば下記をご覧ください。
例
花見に行く。
これは「花」と全体を表す言葉で「桜」を示しています。
転喩(てんゆ)
6つ目は、転喩です。
転喩は、先行する物事や後続する物事を伝えることで意味を示す比喩表現です。
例えば下記をご覧ください。
例
プロポーズは成功した。
「プロポーズの成功」により「結婚をする」ことを示しています。
諷喩(ふうゆ)
7つ目は、諷喩です。
諷喩は、例えにより意味を遠回しに示す比喩表現です。
ことわざなどでよく使われます。
例えば下記をご覧ください。
例
弘法も筆の誤り。
アリのように働く。
音喩(おんゆ)
8つ目は、音喩です。
音喩は、擬音語や擬態語を使う比喩表現です。
例えば下記をご覧ください。
例
雷がゴロゴロなる。
奇想(きそう)
最後に、奇想です。
奇想は、関連性がないものを並べることで意味を示す比喩表現です。
例えば下記をご覧ください。
例
家に男物のパジャマがある。
まとめ
今回は、比喩表現の効果や一覧を例文を交えながら解説しました。
比喩表現を使うことで、分かりやすく気持ちの伝わる印象的な文章を書くことができます。
その一方で、読者に依存するという注意点も。
ぜひ効果的に使い、分かりやすい文章を書いてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。