最近「FIRE」という言葉を聞く機会があるのではないでしょうか。
FIREはどの程度お金があれば実現できるのでしょうか?
今回は、FIREの意味やメリット・デメリット、実際に必要な金額についてまとめたので、興味がある方は最後までご覧ください。
今話題のFIREとは
FIREとは、「Financial Independence=経済的自立」と「Retire Early=早期リタイア」の頭文字を取ったものです。
稀に勘違いされている方がいますが、英語の「火」が由来になったものではありません。
「RE=早期リタイア」した上で、「FI=経済的自立」実現には不労所得=資産運用の収入が必要不可欠です。
つまりFIREとは、資産運用によって経済的に自立した状態での早期退職を目指す考え方なのです。
僕もFIREしたいな
最近注目されているサイドFIREとは
サイドFIREという言葉も聞かれるようになりました。
サイドFIREとは、運用益にプラスして足りない生活費は、アルバイトやフリーランスで働いて得た収入を充てる考え方のことです。
FIREと比較し若干働くことが必要ですが、その分運用益が少なくて済むため投資元本が少なくて済み、FIREよりも実現のハードルが低いという特徴があります。
そのため、まずはサイドFIREを目指すのが良いと思います。
FIREのメリット・デメリット
FIREのメリット
自由を手に入れることができる
FIREをすることにより、仕事をする必要が無いので自由を手に入れることができます。
自身が働きたければ働き、働きたくなければ他のことをすればよいのです。
また出社なども存在しないため、住む場所も自由に選択することができます。
これがFIREの一番大きなメリットなのではないでしょうか。
節約・ミニマリスト思考が身につく
FIREでは完全なる経済的自由を身に付けることではありません。
生活費を運用益で賄えている状態です。
人にもよりますが無駄遣いをする大きな余裕はないでしょう。
そのため、節約思考や物を増やさないミニマリスト思考を身に付けることができます。
FIREのデメリット
FIRE実現後に破綻するリスクがある
FIREが破綻するリスクもあります。
例えば生活費から投資元本を算出していた場合、何かあった場合に対応が難しくなります。
また後述しますが、必要な運用益を確実に出すことは困難だと考えられます。
想定していなかったことが常に起こる可能性があることを頭に入れておく必要があります。
キャリアを積み重ねられなくなる(スキル・能力アップが無い)
FIREをしたことにより早期リタイヤをすると、キャリアを積み重ねることができなくなります。
また仕事をしていないため、仕事をする上でのスキルや能力の上昇も見込めないでしょう。
FIREで逃げ切ることができれば問題ありませんが、もし破綻し再度働かなければいけなくなった場合、就職や就業で苦労するリスクがあります。
FIREを実現するためにはいくらお金が必要か
それではFIREをするためにはいくらお金が必要なのでしょうか。
FIREを実現するためのお金の指標は「4%ルール」やこのルールから導き出された、「年間支出の25倍の資産が必要」という考え方が基本です。
これは下記の考え方です。
つまり、年間4%の利回り(利益)を出しその範囲で生活費を補うことでできれば、資産を減らすことなく生活を維持できるというわけです。
ちなみに総務省が2022年8月5日に発表した家計調査報告によると、消費支出(二人以上の世帯)1世帯当たり月276,885円となっております。
この数字をもとに、FIREに必要な金額を算出すると下記となります。
年間支出
月276,885円 × 12ヵ月 = 3,322,620円
必要額
3,322,620円 × 25 = 83,065,500円
つまりFIREするには、理論値として約830万円必要なんだよ!
上記は理論値になるため、家族の構成や生活費などにより異なります。
また何かあった場合のことも想定し、自分の状態を踏まえた必要な金額を計算すると良いでしょう。
まとめ
今回は、FIREの意味やメリット・デメリット、実際に必要な金額についてまとめました。
前半でご紹介をした通り第一段階としてサイドFIREを目指し、そのためにも投資をしていない方は、投資を始めることをお勧めします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。