反復法は、修辞技法の1つで同じか似ている言葉を繰り返すことです。
強調できるなどの効果がありますが、使い過ぎには注意が必要。
本記事では、反復法とは何かや対句法との違い、種類、効果、注意点を解説します。
是非最後までご覧ください。
反復法とは
反復法は、修辞技法の1つで同じか似ている言葉を繰り返すことです。
例えば下記をご覧ください。
例
約束は絶対守ってね!絶対に。
繰り返しやリフレイン、畳句と呼ばれることもあります。
反復法と対句法の違い
反復法と似た修辞技法として「対句法」があげられます。
対句法も繰り返す表現ですが、繰り返すものが違います。
例えば下記をご覧ください。
反復法
昼食を食べた。かつ丼とそばを食べた。
対句法
かつ丼を食べた。そばも食べた。
反復法は「食べた」ことを強調しており、対句法は「何を食べたか」を比較して強調しています。
何を強調したいかにより、反復法か対句法かを使い分けましょう。
対句法について詳しく知りたい人は「対句法 とは何か例文を交えて簡単に解説!」をご覧ください。
反復法の種類
反復法と一言でいっても種類があります。
反復法の6つの種類を例文を交えて解説します。
畳語法、畳句法
1つ目は、畳語法、畳句法。
畳語法は、同じ言葉を繰り返し、畳句法は同じフレーズを繰り返す反復法です。
例えば下記をご覧ください。
畳語法
厳しい厳しい寒さ。
畳句法
今日は本当に寒い。本当に寒い。
首句反復、結句反復
2つ目は、首句反復、結句反復。
連続した文章の先頭(首句)を繰り返すのが首句反復、最後(結句)を繰り返すのが結句反復です。
例えば下記をご覧ください。
首句反復
ラーメンが好きだ。ラーメンが食べたい。ラーメンを愛している。
結句反復
昨日したライティング。今日するライティング。明日もするライティング。
前辞反復
3つ目は、前辞反復。
前辞反復は、連続する文章の最後と最初を同じにする反復法です。
例えば下記をご覧ください。
書くのが難しい分かりやすい文章。分かりやすい文章を書くのは勉強が必要。
隔語句反復
4つ目は、隔語句反復。
隔語句反復は、文章の最初の語句を最後にも使う反復法です。
例えば下記をご覧ください。
ついにアフィリエイトの成果が出た、ついに。
回帰反復
5つ目は、回帰反復。
回帰反復は、少し間をあけて同じ語句を繰り返す反復法です。
例えば下記をご覧ください。
Webライターは難しいと思う。分かりやすい文章を書く技術や、SEOの知識が必要だ。
また納期におわれることもある。だからWebライターは難しいと思う。
同語反復
6つ目は、同語反復。
同語反復は、同じ意味の違う言葉を繰り返す反復法です。
例えば下記をご覧ください。
失敗しないのは難しい。ミスは誰でもするものだ。
反復法の効果
反復法には、さまざまな効果があります。
そのうち、おもな2つを解説します。
強調できる
まず、強調できることです。
同じ語句を繰り返す(反復する)ことで、相手に強く印象づけることができます。
例えば「絶対に約束を守って」よりも「絶対に、絶対に約束を守って」とした方が、より相手に「約束を守って欲しいんだな」と印象づけることができるでしょう。
強調をしたいときは、反復法を使うのがオススメです。
文章のリズムを整える
次に、文章のリズムを整えることです。
反復法を使うことにより、文章に一定のリズムをうみだします。
これは音数が同じになり、音楽のように伝わりやすくなるから。
例えば「よく学び、よく働き、よく遊ぶ」と「よく学び、働き、遊ぶ」では前者の方がリズムがあり、スッと伝わるのではないでしょうか。
反復法の注意点
強調できたり、リズムを整える反復法ですが、使うときの注意点もあります。
それは、使いすぎないことです。
反復法をたくさん使えば、どこを本当に強調したいのかが分からなくなります。
これは文章の装飾と同じではないでしょうか。
本当に強調したいところだけに使うからこそ、効果を発揮します。
使いすぎには注意しましょう。
また、ビジネスシーンの文章や論文などのかたい文章にはあまりあわないでしょう。
修辞技法は、小説やエッセイなどの方があうでしょう。
ライティングやブログなどは内容により、使ってよいか見極める必要があります。
まとめ
本記事では、反復法とは何かや対句法との違い、種類、効果、注意点を解説しました。
反復法は、同じか似ている言葉を繰り返す修辞技法。
反復法と一言でいっても、畳語法、畳句法、首句反復、結句反復、前辞反復などさまざまな種類があります。
強調やリズムを整える効果がありますが、使いすぎや使うシーンには注意しましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。