文章は、基本的に「誰が(何が)」「どうした(何だ)」という要素で成り立っています。
この「誰が」が主語で「どうした」は述語にあたります。
そのため、文章を書く上で主語と述語を使いこなすことが非常に重要。
本記事では、述語とは何かや種類、見分け方、注意点を解説します。
是非最後までご覧ください。
主語について知りたい人は「主語とは何か例文付きで簡単に解説!見つけ方、使うときの注意点3選まとめ」をご覧ください。
述語とは
述語とは、主語(誰が、何がなど)が「どうした」「どんなだ」など行動や様子、性質などを説明する文節(言葉)です。
文章は基本的に、この主語と述語で成り立っており、述語により意味がガラッと変わります。
例えば「私は」が主語でも「Webライターだ」「ご飯を食べた」「いる」など、述語で全く違う意味の文章になることが分かるでしょう。
基本的には、文末(文章の最後)にあることが多いです。
述語の種類、文章の基本4文型
述語は大きく4種類に分かれます。
この4種類について解説します。
動詞の述語
1種類目は、動詞の述語です。
【「主語」は(が)「述語」する(した)】など、何か動作をしたときに使用します。
具体的には下記です。
例
・私は、本日ライティングをした。
・あなたが、お客様に返信してください。
名詞の述語
2種類目は、名詞の述語です。
【「主語」は(が)「述語」だ(だった)】など、状態や性質を表すときに使用します。
具体的には下記です。
例
・私は、Webライターだ。
・彼が1番だ。
形容詞の述語
3種類目は、形容詞の述語です。
【「主語」は(が)「述語」】など、様子を表すときに使用します。
具体的には下記です。
例
・彼女は優しい。
・母は厳しい。
形容動詞の述語
4種類目は、形容動詞の述語です。
【「主語」は(が)「述語」だ】など、特徴を表すときに使用します。
具体的には下記です。
例
・夜空がとても綺麗だ。
・iPhoneは非常に便利だ。
述語の見つけ方
述語を見つける基本は、文末を見ることです。
先ほど紹介をした通り、述語は基本的に文末にあります。
そのため、まずは文末を確認しましょう。
ただ、必ず述語が文末にあるとは言えません。
例えば、倒置法などでは文章の順番が変わっているので、文末にないことがあります。
冒頭お伝えをした通り、述語は主語とともに文章を構成しています。
そのため、述語を見つけたい場合は、主語から探すという方法もあります。
「誰が(主語)が、どうした(述語)」で文章が構成されていますので、主語が「どうした、なんだ」を示す言葉が述語です。
述語の注意点
最後に述語を使うときの注意点を3つ解説します。
ねじれに注意する
1つ目は、主語と述語の「ねじれ」に注意することです。
ねじれとは、主語と述語の関係(係り受けの関係)がおかしくなってしまうこと。
例えば下記をご覧ください。
例
上位表示される記事は、分かりやすい文章、SEOライティングに注意します。
違和感を感じるのではないでしょうか。
これは、主語である「記事は」と述語である「注意します」が対応していないからで、これがねじれです。
主語と述語の関係がねじれにならないように、注意しましょう。
ねじれについて詳しく知りたい人は「係り受けとは何か分かりやすく解説!ねじれを起こさないポイント5選」をご覧ください。
「てにをは」に注意する
2つ目は、「てにをは(助詞)」に注意することです。
「てにをは」の何が使われるかにより、述語が変わります。
例えば下記をご覧ください。
例
私に、Webライターの成り方を教えてください。
私を、Webライターとして採用して欲しい。
私は、Webライターです。
てにをはが変わると、文章の流れやニュアンスが変わりますので、それにあわせた述語を使うようにしましょう。
「てにをは」について詳しく知りたい人は「【Webライター必見】「てにをは」とは?正しい使い方をご紹介」をご覧ください。
文章の長さに注意する
3つ目は、文章の長さに注意することです。
文章は、長くなればなるほど読みにくく、理解しにくくなります。
それは主語と述語が離れ、文章の基本である「誰が(何が)」「何をした(どうだ)」が分かりにくくなるから。
1文が長いと感じた場合は、分けるなど短くするように心がけましょう。
文章を長くし過ぎないポイントを知りたい人は「Webライティングで読みやすい一文の長さと短くするコツを解説」をご覧ください。
まとめ
本記事では、述語とは何かや種類、見分け方、注意点を解説しました。
述語とは、主語(誰が、何がなど)が「どうした」「どんなだ」など行動や様子、性質などを説明する文節(言葉)です。
動詞、名詞、形容詞、形容動詞の4種類の述語があり、見つけたい場合は、文末を見る、主語から探す方法があります。
また下記に注意しましょう。
- ねじれに注意する
- 「てにをは」に注意する
- 文章の長さに注意する
最後までご覧いただき、ありがとうございました。