「この文章は何がいいたいか分からない」っていわれた・・・
分かりやすい文章ってどうやって書いたらいいんだろう?
このようなお悩みはありませんか。
ライティングは、大きく2種類、ロジカルライティングとエモーショナルライティングに分けられます。
分かりやすい文章を書くためには、ロジカルライティングをマスターするのがよいでしょう。
本記事では、ロジカルライティングとは何かや書き方の4ステップ、練習方法を解説します。
エモーショナルライティングについて詳しく知りたい人は「エモーショナルライティング とは⁉効果的な理由やポイントなどを解説」をご覧ください。
ロジカルライティング とは
ロジカルライティングとは、論理的で分かりやすい文章を書く方法のことです。
少しいい方を変えると「筋道を立てた、相手に伝わる文章を書く方法」ということ。
下記の場合にロジカルライティングは有効でしょう。
Webライティングの場合
・ノウハウ系記事
・製品やサービスのスペック説明記事
・比較記事 など
ビジネスパーソンの場合
・メールやチャット
・企画書や提案書、申請書 など
ロジカルライティング が必要な理由
あなたは下記のようなことをいわれたことはありませんか。
- 何が書いてあるのかよく分からない。
- もう少し情報を整理してライティングしてください。
- この文章は何を伝えたいのか分からない。
- あなたの意見は分かりますが、情報が足りなくて判断できません。
- 結論から教えて下さい。
これはロジカルライティングができておらず、相手にあなたがいいたいことが伝わっていないことが原因です。
ロジカルライティングは、WebライターはもちろんですがメールやLine、Chatworkなど文字でのコミュニケーションが多いビジネスパーソンにおいて、必須のスキルといえるでしょう。
ロジカルライティング を身につけるメリット
分かりやすい文章を書くことがロジカルライティングの本来の目的ですが、身につけるメリットはそれだけではありません。
ロジカルライティングを身につけるメリットは「思考や情報の整理」です。
私たちの生活は情報であふれています。
その情報をいかに整理し、自分の中に取り込むかは非常に重要でしょう。
例えば、思考や情報が整理できれば人の話しを聞くときにも、話すときにも有効。
人の話しが理解しやすくなり、自分の話しが相手に伝わりやすくなるでしょう。
また何かを調べるときや本を読むとき、勉強するときも情報の整理ができれば効率よくすることができるようになります。
悩んだときも、自分の思考の整理ができるでしょう。
先ほどもお伝えをした通り、ロジカルライティングでは結論と、その結論を導く根拠や具体例で成り立っています。
思考も情報も、結論(ポイント)と根拠、具体例で整理ができればとても分かりやすくなるでしょう。
ロジカルライティングの書き方4ステップ
それでは、ロジカルライティングの書き方はどうすればよいのでしょうか。
具体的には、下記4ステップです。
ステップ1 目的を決める
ステップ2 構成を作る
ステップ3 ライティングをする
ステップ4 見直し、調整する
それでは詳しく解説します。
ステップ1 目的を決める
まず、目的を決めます。
Webライティングでも、ビジネスシーンのメールでも必ずその文章を書く目的があるはず。
何の目的でその文章を書くのか考えましょう。
目的を考えるとは「誰に」「何を伝え」「どうして欲しい(どのように行動して欲しい)か」を明確にするということです。
それによって、使う言葉や伝える内容が変わります。
目的が明確でなければ、書いているうちに「自分が何のために文章を書き始めたのか」がブレてしまうでしょう。
その結果、自分も誰に何を伝えたいのか分からなくなり、読んだ人も「何を言いたいんだろう」と混乱してしまいます。
ステップ2 構成を作る
目的が決まった後は、それを達成する構成を作ります。
目的を決めてすぐライティングをするのではなく、必ず文章構成を作りましょう。
文章構成とは、ライティングをするときの設計図のこと。
記事構成を作ることで、情報収集やライティングがスムーズにできるようになり、SEOにも効果的です。
基本的には、下記を考えるとよいでしょう。
- 問題
- 主張(解決策)
- 理由
- 説明
- 具体例(補足)
- 結論(主張)
まず、どのような問題に対してどうすればよいのか主張や解決策を明示します。
そして、その主張などに対する理由や説明、具体例などの補足説明を行い、最後に結論(主張)でしめます。
ライティングの場合は、これを見出しやタイトルに落とし込み記事構成を作りましょう。
記事構成の作り方について詳しく知りたい人は「記事構成の作り方3ステップ、読まれる記事の書き方とは⁉」をご覧ください。
ステップ3 ライティングする
構成にもとづき、ライティングを行います。
構成に肉付けをするイメージです。
いきなり100%を目指し、文のつながりや装飾などキレイにする必要はありません。
キレイにすることより、目的を達成できる構成通りにライティングをすることを心がけましょう。
ステップ4 見直し、調整する
ライティングが終わったら、最後に見直しと調整を行います。
構成通りになっているか、不足はないか不要はないかを確認しながら、見直し、調整を行いましょう。
文章のつながりや言葉選びも必要であれば、修正します。
ロジカルライティングのコツ
ロジカルライティングのコツは、簡潔に書くことです。
長い文章は読むのに集中力が必要であり、理解しにくくなります。
不要な情報は入れずに、文章全体を短くすることもポイントですが、1文も長くなりすぎないように注意しましょう。
とくにWebライティングにおいて、読みやすい1文の長さは40文字~60文字といわれています。
1文の長さを短くするためにも、分かりやすい文章にするためにも一文一義を意識しましょう。
一文一義とは、1つの文に1つの情報(内容)だけを入れることです。
詳しく知りたい人は「一文一義 とは⁉ 書き方や メリット デメリット を解説」をご覧ください。
ロジカルライティングに使えるフレームワーク
ロジカルライティングに使えるフレームワークである「PREP法」と「SDS法」を紹介します。
PREP法
PREP法は、「結論」「理由」「具体例」「結論」の順番で伝える文章構成のこと。
はじめに結論を伝えることで、説得力のある分かりやすい文章を作ることができます。
各単語の頭文字をとって、PREP法となりました。
P → Point :結論(主張)
R → Reason :理由(結論にいたった理由)
E → Example :具体例(理由に説得力を持たせるための事例やデータ)
P → Point :結論(主張)
PREP法に詳しく知りたい人は「PREP法 とは⁉メリット、デメリットやトレーニング方法を解説」をご覧ください。
SDS法
SDS法は、「要点」「詳細」「要点」の順番で伝える文章構成のこと。
要点から始まるため、分かりやすく簡潔に情報を伝える文章を作ることができます。
各単語の頭文字をとって、SDS法です。
S → Summary :要点
D → Details :詳細
S → Summary :要点
SDS法について詳しく知りたい人は「SDS法を例文つきで解説!メリット、デメリットやPREP法との使い分けまとめ」をご覧ください。
PREP法とSDS法の使い分け
SDS法とPREP法の使い分けは、下記が目安です。
文章構成 | 特徴 | 活用シーン |
PREP法 | ・主張を伝える ・論理的に詳しく伝える | ・コラム記事 ・ブログ記事 ・プレゼン、提案 など |
SDS法 | ・情報を伝える ・簡潔に伝える | ・商品説明 ・ニュース記事 ・自己紹介 ・スピーチ など |
ロジカルライティングの練習方法6選
ロジカルライティングスキルは、才能ではありません。
勉強し、練習をすれば誰でも身につけることができます。
最後に、ロジカルライティングの練習方法6選を解説します。
ロジカルシンキングを学ぶ
まず、ロジカルシンキングを学ぶことです。
そもそもロジカルライティングをするためには、論理的(ロジカル)に考える必要があります。
なぜなら、論理的に考えたことを書いた文章がロジカルライティングになるからです。
まず、ロジカルライティングを学ぶとよいでしょう。
ロジックツリーを使う
2つ目は、ロジックツリーを使うことです。
ロジックツリーを使うことにより、ロジカルライティングの練習にもなり、また記事構成をするときにも役立つでしょう。
ロジックツリーは、ロジカルシンキングをするときのフレームワークです。
例えば、下記のように問題を頂点におき、それを掘り下げていきます。
ロジックツリーは、ロジカルライティングだけではなく、仕事で問題を分析するときや原因を特定するとき、対策を検討するときなど、さまざまな場面で活用できます。
身につけておくと非常に便利でしょう。
日常的に意識する
3つ目は、日常的に意識することです。
日常的にロジカルシンキングを意識しながら行動するとよいでしょう。
とくに会話は、ライティングと違い補足説明などもしやすいです。
まずは日常会話から「話す内容を論理的にする」ことを意識しながら行動すると、ライティングでも非常に役立ちます。
また、日常的に「なぜ」や「だから」などを意識しながら行動するとよいでしょう。
問題を深堀りするクセがつき、また説明も分かりやすいものになります。
本で学ぶ
4つ目は、本で学ぶことです。
最近は「ロジカルライティング」や「伝わる書き方(話し方)」などの本がたくさん出版されています。
このような本から学び、実践することで身につけるのもよいでしょう。
もちろん、普通の本からも学ぶことができます。
ロジカルライティングを意識しながら読み、なぜその本が分かりやすいのかを考えそれを自分の中に取り込むと良いでしょう。
ロジカルライティングを学べるオススメの本2冊を紹介します。
「で、結局なにが言いたいの?」と言わせない ロジカルな文章の書き方 超入門
『「で、結局なにが言いたいの?」と言わせない ロジカルな文章の書き方 超入門』は、講師歴30年以上、研修受講生のべ4万人以上の別所栄吾氏が書かれた本です。
分かりやすい文章をどう書けばよいのか、よい文と悪い文を比較しながら学ぶことができます。
また演習問題もついているので、ただインプットして終わりではなく、アウトプットもすることが可能。
目次
PART1 悪い文章と良い文章の特徴を知る
PART2 文章を書く前の整理方法
PART3 文章作成時の注意点
PART4 総合演習
PART5 まとめ
ロジカル・ライティング―論理的にわかりやすく書くスキル
『ロジカル・ライティング―論理的にわかりやすく書くスキル』は、ベストセラー『ロジカル・シンキング』(2001年刊)の続編です。
著者の照屋華子氏は、コミュニケーション・スペシャリストで伊勢丹で社内広報に携わった後、経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。
現在は独立し、ロジカル・コミュニケーションの手法の開発、ロジカル・シンキングやそれをベースに分かりやすく書く、話すことをテーマとする企業研修プログラム・セミナーを多数実施しています。
目次
第1部 メッセージの組み立て
第1章 組み立ての準備
第2章 本論の組み立て(1)ーロジカル・シンキング概説
第3章 本論の組み立て(2)ーロジカル・シンキングの実践
第4章 導入部の組み立て
第2部 メッセージの表現
第5章 組み立ての視覚化
第6章 メッセージの日本語表現
まとめーセルフエディティングのためのチェックリスト
スクールで学ぶ
5つ目は、スクールで学ぶことです。
どんなに学んだとしても、文章を書かなければ(実践)ロジカルライティングは身につきません。
スクールで学ぶことにより、効率よく学ぶことができ、また不明点も質問することが可能。
また添削を受けることで、実践的に学ぶことができるでしょう。
あなたのライターキャリア講座
『あなたのライターキャリア講座』は、記事作成代行会社が提供しているライティングスクールです。
全10回の講義と、5回の添削で実践的に学ぶことができます。
カリキュラム内容
第1回 オリエンテーション/読者の期待と記事の目的
第2回 論理とは/論理を疑う/MECEという思考
第3回 情報収集/情報の分類/ロジックツリー/主張の選定と論理への変換
第4回 伝える順番の重要性/記事の目的と伝える順番の関係/没入度と感情曲線
第5回 没入度を高める6つの感情/実践で使える9つの「文章の型」
第6回 文章構成とは/文章構成作りの4つの手順
第7回 執筆時の心構え/文章表現の10個のチェックリスト/SEOライティング
第8回 読者の目線で見直す3つのポイント/感情を強める表現技法/炎上が起こる仕組み
第9回 読者が抱く疑問/読者の疑問を見つける3つの問い/読者によって異なる問い
第10回 ライスワークとライフワーク/インサイトマップによる自己分析/ライフプランの設計
補講(自学自習) 『ライターの営業と仕事獲得マニュアル』(動画90分超、スライド100余枚)
受講修了後から1年間は、LINEによる個別支援も受けられます。
またライティングの仕事獲得マニュアルなど、ライターとして活動するためのサポートもあります。
詳細を知りたい方は株式会社YOSCAのHPをご覧ください。
他の人に意見をもらう
最後に、他の人に意見をもらうことです。
他の人に意見をもらうことにより、自分では気がつかないことも気づくことができます。
周りの人に読んでもらい、意見を求めるのもよいでしょう。
またライティングの案件を受け、クライアントからフィードバックを受ける方法もあります。
ライティングの案件は「クラウドワークス」や「クラウディア」「ココナラ」で獲得することができます。
まとめ
本記事では、ロジカルライティングとは何かや書き方の4ステップ、練習方法を解説しました。
ロジカルライティングとは、論理的で分かりやすい文章を書く方法のことです。
具体的な書き方のステップは下記の通り。
ステップ1 目的を決める
ステップ2 構成を作る
ステップ3 ライティングをする
ステップ4 見直し、調整する
才能ではなく、練習で誰でも身につけることができ、具体的な練習方法は下記です。
- ロジカルシンキングを学ぶ
- ロジックツリーを使う
- 日常的に意識する
- 本で学ぶ
- スクールで学ぶ
- 他の人に意見をもらう
まだ身につけていない人は、練習して下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。