MENU

送り仮名の付け方のルールまとめ

送り仮名

送り仮名っていつも迷うんだよね…
迷ったときはどうしたらいいんだろう?

このようなお悩みはありませんか。

送り仮名にはルールがあり、文化庁が発信しています。

本記事では、送り仮名のルールや大切なポイントを解説します。

是非最後までご覧ください。

目次

送り仮名とは

送り仮名-とは

送り仮名とは、漢字に添えられる平仮名のこと。

例えば「添えられる」であれば「えられる」が送り仮名にあたります。

漢字は1文字で複数の読み方があるため、読み間違いを防ぐために添えられています。

最近は、パソコンやスマートフォンで文字を打つことが多いと思いますが、同じ言葉でも複数の送り仮名の変換が表示されるので注意が必要でしょう。

例えば「見積り」であれば「見積」「見積り」「見積もり」の3種類が出てきます。

そのため、どの送り仮名にするか迷ったこともあるのではないでしょうか。

送り仮名の付け方のルール

送り仮名-ルール

実は送り仮名の付け方のルールは、文化庁が「送り仮名の付け方」として発信をしています。

今回はこの発信にもとづき、送り仮名の付け方のルールを解説します。

活用のある語は、活用語尾を送る

まず、活用のある語は活用語尾を送り仮名にします。本文 通則1

このルールが基本となるため、まずはこのルールを抑えましょう。

活用とは、あとに続く言葉や文中での働きによって語形が変化すること。

例えば「書く」の活用は下記になります。

書く 活用
未然形:書(か)かず
連用形:書(か)きけり、書(か)きて
終止形:書(か)く
連体形:書(か)くもの、書(か)くとき、書(か)くこと
已然形:書(か)けども
命令形:書(か)け

活用をして確かめると「か」以降が変化します。

そのため「か」以降が送り仮名となります。

これは、活用語尾以外の部分に他の語を含む語も適用されます。(本文 通則2

どういうことかと言うと、例えば「動かす」の活用で送り仮名を決めると下記になります。

動かす 活用
未然形:動(うごか)さ、動(うごか)そ
連用形:動(うごか)し
終止形:動(うごか)す
連体形:動(うごか)す
仮定形:動(うごか)せ
命令形:動(うごか)せ

ただ「動かす」には「動く」が含まれているので、「動(いごか)+す」ではなく「動(うご)+かす」が正解です。

このような言葉は他にも存在し、例えば下記になります。


動かす(動く)、照らす(照る)、語らう(語る)、計らう(計る)、向かう(向く)、
浮かぶ(浮く)、生まれる(生む)、押さえる(押す)、捕らえる(捕る)、勇ましい(勇む)、
輝かしい(輝く)、喜ばしい(喜ぶ)、晴れやかだ(晴れる)、及ぼす(及ぶ)、積もる(積む)、
聞こえる(聞く)、頼もしい(頼む)、起こる(起きる)、落とす(落ちる)、暮らす(暮れる)、
冷やす(冷える)、当たる(当てる)、終わる(終える)、変わる(変える)、集まる(集める)、
定まる(定める)、連なる(連ねる)、交わる(交える)、混ざる・混じる(混ぜる)、
恐ろしい(恐れる)

例外

ただし、例外もあります。

1.語幹が「し」で終わる形容詞は「し」から送る。
  例 著い、惜い、悔い、恋い、珍
2.活用語尾の前に「か」「やか」「らか」を含む形容動詞は,その音節から送る。
  例 暖だ、細だ、静だ、穏やかだ、健やかだ、和やかだ、明らかだ、平らかだ、滑らかだ、
  柔らか
3.次の語は,次に示すように送る。
  明らむ、味わう、哀れむ、慈しむ、教わる、脅かす(おどかす)、脅かす(おびやかす)
  関わる、食らう、異なる、逆らう、捕まる、群がる、和らぐ、揺する、明るい、危ない、
  危うい、大きい、少ない、小さい、冷たい、平たい、新ただ、同じだ、盛んだ、平らだ、
  懇ろだ、惨めだ、哀れだ、幸いだ、幸せだ、巧みだ

名詞は、送り仮名を付けない

2つ目は、名詞には送り仮名は付けません。

パッと聞くと分かりやすいルールですが、名詞とそうでない場合で送り仮名が変わるので注意しましょう。

後ほど説明しますが、複合語も1つ目に紹介をした「活用のある語は、活用語尾を送る」というルールに則ります。

つまり、例えば複合語として使う場合は「見積り」ですが「見積書」と名詞にすると「り」を付けなくなります。

例外

ただし、活用があるものから転じたものと「さ」「み」「げ」などが接尾語に付いて名詞になったものは、もとの語の送り仮名を付けます。(本文 通則4

例えば下記です。

活用のある語から転じたもの
動き、仰せ、恐れ、薫り、曇り、調べ、届け、願い、晴れ、当たり、代わり、向かい、狩り、答え、問い、祭り、群れ、憩い、愁い、憂い、香り、極み、初め、近く、遠く

「さ」「み」「げ」などの接尾語が付いたもの 例
、大き、正し、確か、明る、重、憎し、惜し

副詞、連体詞、接続詞は、最後の音節を送る

3つ目は、副詞、連体詞、接続詞は最後の音節を送ります。本文 通則5

例えば下記です。


必ず、更に、少し、既に、再び、全く、最も、来る、去る、及び、且つ、但し

例外

ただし、例外もあります。

1.次の語は,次に示すように送る。
  明くる、大いに、直ちに、並びに、若しくは
2.次の語は,送り仮名を付けない。
  又
3.他の語を含む語は、含まれている語の送り仮名の付け方によって送る。
  併せて(併せる)、至って(至る)、恐らく(恐れる)、従って(従う)、絶えず(絶える)、
  例えば(例える)、努めて(努める)、辛うじて(辛い)、少なくとも(少ない)、
  互いに(互い)、必ずしも(必ず)

複合語も単独と同様にする

最後に、複合語も単独と同じような送り仮名にします。本文 通則6

つまり分解して個々の送り仮名を付けるということです。

例えば「打ち合わせ」であれば「打つ」「合わせる」の2つに分解して考え「打ち合わせ」になるわけです。

先ほど紹介したように、名詞になった場合は送り仮名を付けないので注意しましょう。(本文 通則7

送り仮名で最も大切なこと

送り仮名-大切なこと

送り仮名のルールを解説しました。

色々説明しましたが、最も大切なことは「表記ゆれ」を起こさないようにすること。

表記ゆれとは、同じコンテンツやサイトのなかで、1つの意味をあらわす言葉が複数使われること。
表記ゆれについて詳しく知りたい人は「表記ゆれ の意味とは⁉10個の具体例と対策3選を解説」をご覧ください。

もちろん、今回紹介したルールに則ってライティングをするのが1番よいでしょう。

ただ、多少ズレていたとしても最近はそこまで気にならず、表記ゆれを気にする人の方が多いでしょう。

厳格なライティングは別ですが、ブログなどでは「打合せ」でも「打ち合わせ」でも気にする人は少ないと思います。

そのため、迷いやすい送り仮名はどのように表記するのか決めておくことをオススメします。

まとめ

本記事では、送り仮名のルールや大切なポイントを解説しました。

送り仮名は、読み間違いを防ぐために漢字に添えられる平仮名のことです。

送り仮名の付け方のルールは、文化庁が発信しています。

もちろん、このルールを守ることも大切ですが、それよりも表記ゆれが無いように注意しましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

静岡県出身30歳。
地方大学卒業▶日経コンサルティングファームに新卒で入社▶IT企業に転職。

Webライティングを中心とした副業、ブログ歴半年。
お金の不安から解放され、好きなことができるようになるための副業ノウハウを発信中!

目次