「クライアントから間違いが多い、文章校正しっかりして」っていわれたんだけど、校正ってなに?
どうやってやるのがいいんだろう…
もし使えるツールがあるなら、知りたいな…
このようなお悩みはないでしょうか。
校正は、文章作成後、誤字脱字や文法などの誤りを直すことです。
誤字脱字や間違った文章があった場合、ユーザーが最後まで読まずに離れてしまいます。
また記事自体の信用性もなくなってしまうので、構成は非常に重要。
今回は、文章の校正やポイント、チェックの仕方、おススメツールをまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
文章校正 とは?
校正とは、記事や原稿の間違いをチェックする作業のことです。
具体的には、文章内の誤字脱字や文法などの誤りを直す業務を指します。
似た言葉
「校正」に似た言葉として、「校閲」と「推敲」があります。
校閲、推敲は下記の通りです。
校閲:表記ゆれ、事実と違うこと、不適切表現などを直したり、文脈や内容に矛盾がないかを確認すること
推敲:読みやすい文章にするため、内容を確認し必要に応じて修正すること
校正に校閲が含まれる場合も多く、また推敲も含まれる場合があります。
文章校正 のポイント、チェックの仕方
それでは、具体的に文書校正のポイントやチェックの仕方について解説します。
文章校正のポイント
まず、文書校正のポイントです。
誤字脱字がある前提で確認する
誤字脱字などミスがある前提で確認をしましょう。
とくに「よい文章が書けた」と思ったときほど、興奮してミスが出やすいもの。
どんなによい文章が書けたとしても、誤字脱字という基本的なミスがあるといっきに信頼性が低くなります。
そのため「完璧」と思わずに、「どこかにミスがある」という考えで確認をすることが重要。
また「ら抜き言葉」がないかなど、正しい日本語になっているかも確認するとよいでしょう。
ら抜き言葉について詳しく知りたい人は「【一覧あり】ら抜き言葉とは⁉よくあるら抜き言葉や注意点を解説」をご覧ください。
表記のばらつきを確認する
表記のばらつきとは、同じ文書(記事、サイト)内で同じ意味を表す言葉を、漢字で書くかひらがなで書くかカタカナで書くかなどばらつきがあることです。
「表記ゆれ」ともいわれます。
例
コンピューター/コンピュータ/パソコン/PC
税込/税込み
おすすめ/おススメ/オススメ/お勧め
表記のばらつきがあるとユーザーは読みにくいもの。
とくによく使う言葉は、表記のばらつきがないように確認しましょう。
表記ゆれについて詳しく知りたい方は「表記ゆれ の意味とは⁉10個の具体例と対策3選を解説」をご覧ください。
数字や固有名詞を確認する
料金などの数字や固有名詞もしっかり確認をしましょう。
数字の場合は、単位に間違いがないかも注意が必要です。
固有名詞も間違ってしまうと、いっきに信頼性が低くなり、また大変失礼です。
下手をすると、大きな問題に発展してしまうケースもあります。
半角、全角を確認する
表記のバラツキに近しいですが、半角、全角も確認をする必要があります。
例えば、「英数字は半角」「感嘆符(!、?、!?など)は全角」「スペースは半角」など決められている場合があります。
細かなことですが、ルール通りに記事を書きましょう。
慣用句の使い方や言い回しを確認する
慣用句や言い回しを間違えて使っている方は意外に多いものです。
勘違いして使っている方もいますが、正しい使い方を知っている方には違和感があるもの。
例
×脚光を集める 〇脚光を浴びる
×情報漏えいを守る 〇情報漏えいを防ぐ
×思いもつかない 〇思いもよらない
文末表現を確認する
文末表現は、「ですます調」か「だである調」に統一をすることが基本です。
そのため、文末表現にバラツキがないか確認をしましょう。
文末表現について詳しく知りたい方は「です ます調 だ である調の特徴と文末表現のバリエーションまとめ」をご覧ください。
同音異義語や似た熟語に注意
日本語には同音異義語が数多くあります。
パソコンの変換ミスでも起きやすいので、同音異義語や似た熟語に間違いがないか確認しましょう。
例
校正/構成/公正/厚生/後世
以外/意外/遺骸
異動/移動/異同/医道
句読点を確認する
句読点の位置によって、文章の読みやすさが変わるので確認をしましょう。
Webにおいて、1文の長さは最大60文字程度がよいといわれています。
また読点(、)の数は1~2個程度が適切でしょう。
読点の位置が変わることで、文章の意味が変わる場合もありますので注意が必要です。
全体を通して確認する
細かなことを確認したら、全体を通して確認をしてみましょう。
細かいことだけに集中すると、全体的なミスを見落としてしまいがちです。
このときに、文章に矛盾が無いかも確認することが大切です。
タイトルや見出しを確認する
文章だけではなく、タイトルや見出しを確認することも重要です。
文章はしっかり確認しても、タイトルや見出しの確認を忘れてしまう方がいます。
タイトルや文章は、大きく強調されて表示がされるので、必ず確認しましょう。
画像、装飾を確認する
WordPressなどで記事を書く場合は、画像や装飾の確認をすることも重要です。
クライアントによっては、文章の大きさや入れ方、装飾のルールを決めています。
文字だけで気を抜かず、画像や装飾についても指定がある場合は、その指定通りになっているか確認しましょう。
文章校正のチェックの仕方
次にチェックの仕方です。
時間をあける
文章を書いた後、時間をあけて確認をする方法です。
書いた後すぐに校正をしてしまうと、内容を覚えているため文章を読みとばしてしまい、間違いが見つけづらいもの。
時間をあければ、自分が書いた文章でも客観的に確認をすることができます。
音読をする
音読をし確認をする方法です。
文章を目で追うだけの黙読よりも、音読であれば目で見て耳で聞くため、間違いや文章のおかしな点を確認することができます。
ただし、音読で確認をするときは、書き言葉(文語)を話し言葉(口語)に直さないようにご注意ください。
書き言葉と話し言葉について詳しく知りたい方は「【一覧あり】話し言葉 書き言葉 の特徴と違い、代表的な表現」をご覧ください。
印刷をする
パソコンの画面上で確認をするだけではなく、紙に印刷して確認する方法です。
パソコンの画面はどうしても見づらく、ミスに気づきにくいもの。
また紙であれば、ペンなどで文字を追いながら1文字1文字 確認することもできたり、ペンなどで赤を入れることもできます。
他者に依頼する(ダブルチェック)
自分だけで確認をするのではなく、他者にもお願いしダブルチェックする方法です。
自分では「正しい」と思い込んでしまい、間違いに気がつかない場合もあります。
とくに「分かりやすい文章」「正しい表現」は第3者が客観的に確認をした方が気がつきやすいでしょう。
チェック項目を作る
とくに間違いやすいポイントのチェック項目をつくり、確認をする方法です。
誤字脱字、分かりやすい文章、文末表現など、あれもこれもを確認するとどうしても注意することが多く、ミスを見落としがちです。
何度かに分けて確認をするか、チェック項目を作り確認をすることがよいでしょう。
ツールを使う
ツールを使い確認をする方法もあります。
ツールを利用することで自分だけで確認をすることができ、また効率的です。
ただしツールを使うときは「ツールを活用しても完ぺきではない」ことを理解し、利用しましょう。
おススメのツールはこの後ご紹介します。
おススメ 文書校正 ツール
無料文書校正ツール3選
まずは無料ツールです。
Enno
利用料 | 無料 |
一度に校正可能な文字数 | 上限なし ただし、最大8,000文字程度を推奨 |
提供形態 | クラウド型 |
テキストデータの保存 | クラウド上に保存されない |
サイト上に文章をはりつけ、ボタンを押すだけで確認をしてくれます。
校正前後の文章が横並びで表示されるため、見比べながら修正作業ができます。
間違っている可能性がある単語や文章にはマークがつき、指摘の理由や補足説明が確認可能。
ただし確認項目は限られています。
Ennoを利用する
文章校正ツール(so-zou.jp)
利用料 | 無料 |
一度に校正可能な文字数 | 10,000文字 |
提供形態 | クラウド型 |
テキストデータの保存 | ー |
文章を分析し、間違った表現や不適切な表現を確認することができます。
問題点が下に表示され、間違っている可能性がある単語や文章にはマークがつき、指摘の理由や修正案が表示されます。
ただし細かなところまで確認はできません。
文章校正ツール(so-zou.jp)を利用する
日本語校正サポート
利用料 | 無料 |
一度に校正可能な文字数 | 10,000文字 |
提供形態 | クラウド型 |
テキストデータの保存 | ー |
細かな設定ができることが特徴です。
具体的な設定内容は下記の通りです。
- 基本
誤字・誤変換/言葉の誤用/禁忌・不快語/外国地名表記の間違い/固有名詞表記の間違い/人名表記の間違い/登録商標など不用意に使うべきでない用語/ら抜き言葉/環境依存文字(機種依存文字) - 難読
仮名表記が望ましい当て字/常用漢字表外の漢字/略語/一般的にはより平易な表記が望ましい言葉 - 品質
二重否定/助詞不足/冗長表現 - 除外文字
句読点/句読点と記号/改行/空白/タブ - カウント方法
全角も半角も1文字を1つと数える/1文字につき全角は1として半角は0.5と数える/1文字につき全角は2として半角は1と数える
設定はできますが、正確性にはおとります。
日本語校正サポートを利用する
有料文書校正ツール3選
次に有料ツールです。
お金はかかりますが、正確性や分析内容は無料ツールと比較し断然優れています。
そのためWebライターやブログをやっていこうと考えている方にはおススメです。
文賢
読みやすく分かりやすい文章や、人を傷つけない文章を書くための確認ができます。
独自に研究を続けた「100を超える視点」を使い、文章を確認してくれます。
具体的な確認項目は下記の通りです。
- 読みやすさのチェック
句読点は上手く使われているか?漢字の利用頻度や改行等のバランスは良いか? - わかりやすさのチェック
誤解される表現はないか?より伝わりやすい表現に変えられないか? - 不快語のチェック
誰かを傷つけてしまう言葉を使っていないか?いろいろな読み手に配慮できているか? - 日本語の誤用チェック
知らずに使うと恥をかいてしまうような誤った日本語を使っていないか? - 誤字・脱字のチェック
誤字・脱字はないか? 日付や価格などの重要情報は確認したか? - 環境別の見え方
チェックスマホで表示確認したか?音声読み上げや明朝体でも確認したか?
そのため正しい文章にしてくれることはもちろん、分かりやすい文章を身につけることができます。
ATOKクラウドチェッカー
入力中の文脈を分析し、自然な日本語に変換してくれます。 そのため自分では気づかない間違いや誤字脱字を確認し、伝わる文章にすることができます。 敬語や慣用句、同音異義語などももちろん確認。 直接入力して文章を作る場合は、言葉を先読みし提案してくれるため効率化にもつながります。 最高峰「広辞苑 第七版」や最新国語辞典「大辞林4.0」など厳選6辞典を使い、豊富な表現力と深い思考力をサポートしてくれます。 ATOKクラウドチェッカーを利用する AIが、誤字脱字やタイポのチェック、同音異義語や変換ミスの修正などをしてくれます。 確認内容は下記の通りです。 Shodoを利用する 今回は、文章の校正やポイント、チェックの仕方、おススメツールをまとめました。 文章を読み続けてもらう、信用性を低くしないためにも正しい文章を書くことが重要です。 そのためには、今回解説したポイントを押さえ時間をあける、音読、印刷、他者に依頼する、チェック項目を作る、ツールを使うなどで確認をしましょう。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。利用料 初期費用:11,880円
月額費用:660円一度に校正可能な文字数 10,000文字 提供形態 クラウド型 テキストデータの保存 ー Shodo
まとめ