緩叙法は修辞技法の1つで、伝えたいことを直接的に表現するのではなく、逆のことを否定して伝える方法のことです。
本記事では、例文を交えながら緩叙法とは何か、効果、注意点を解説します。
是非最後までご覧ください。
緩叙法 とは
緩叙法とは、伝えたいことを直接的に表現するのではなく、逆のことを否定して伝える方法のこと。
例えば「良い」と伝えるときに「悪いとはいえない」と表現することです。
緩叙法 の例文
その他にも緩叙法では、さまざまな表現ができます。
例えば下記をご覧ください。
- 高い → 安くはない
- 安い → 高くはない
- 危ない → 安全ではない
- 安全 → 危険ではない
- 好き → 嫌いではない
- 嫌い → 好きではない
- 暖かい → 寒くない
- 寒い → 暖かくない
- 頭がいい → バカではない
- 頭が悪い → 頭がよくない
- 大きい → 小さくない
- 小さい → 大きくない
- 強い → 弱くない
- 弱い → 強くない
- 可愛い → ブスではない
- 甘い → 苦くない
- 苦い → 甘くない
緩叙法 の効果
次に緩叙法の効果を解説します。
控えめな主張をする
1つ目が、控えめな主張をすることです。
例えば「好き」を「嫌いではない」としたとき、必ずしも直接的な「好き」とはいえません。
遠回しに主張をすることにより、奥ゆかしい文章にすることができるでしょう。
強く主張する
2つ目が、強く主張することです。
例えば「する」を「しないわけにはいかない」とした方が、より「する」にかける思いが伝わってくるでしょう。
あえて緩叙法を使うことで、主張を強くすることができます。
Webライティングで緩叙法を使うときの注意点
控えめな主張や、強い主張ができる緩叙法ですが、Webライティングで使うときは注意が必要です。
それは、二重否定に該当するからです。
二重否定は、Webライティングで嫌がる人がいる表現の1つ。
それには下記2つの理由があります。
- 文章が読み取りづらくなる
- 文字数が増える
文章が読み取りづらくなる
1つ目が、文章が読み取りづらくなることです。
Webコンテンツは、本などと違い一言一句読む人は少ないでしょう。
また流し読みをする人も多くいます。
そのため、直接的な表現でなければ、読者が読み取れない場合があります。
文字数が増える
2つ目が、文字数が増えることです。
Webライティングをする場合の報酬は、文字単価×文字数で決まる場合が多いでしょう。
緩叙法を使うことにより、不要に文字数を増やし「報酬を増やそうとしている」と捉えられる場合があります。
まとめ
本記事では、例文を交えながら緩叙法とは何か、効果、注意点を解説しました。
緩叙法とは、伝えたいことを直接的に表現するのではなく、逆のことを否定して伝える方法のこと。
控えめに主張したり、強く主張する効果がある一方で、文章が読み取りづらくなる、文字数が増えるためWebライティングで使う場合は注意が必要です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。