ライティングマニュアルに「話し言葉は使わないでください」って書いてあるけど、話し言葉ってなに?
具体的に使っちゃいけない言葉を知りたいな!
このようなお悩みはないでしょうか。
言葉は、大きく分けると話し言葉(口語)と書き言葉(文語)があります。
もしかするとライティングで「話し言葉を書き言葉に直してください」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。
話し言葉と書き言葉は意識して使い分けなければ、混ざりやすいため注意が必要です。
今回は、話し言葉・書き言葉の特徴や違い、代表的な一覧や書き言葉の注意点をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
話し言葉 書き言葉 の特徴と違い、代表的な表現一覧
それでは、早速話し言葉・書き言葉の特徴や違いをご紹介します。
話し言葉 書き言葉 とは?特徴や使い分けのポイント
「話し言葉(口語)」とは、会話で使われるカジュアルな表現の言葉です。
それに対して、「書き言葉」とは、主に文章を書くときに使われる言葉のことです。
文章によっては、話し言葉で書く場合もあります。
特徴や使い分けは下記の通り。
話し言葉 | 書き言葉 | |
特徴 | 柔らかい表現やくだけた表現が多く、親しみやすい 印象を与える 文法の曖昧さも許される文章 | 正確に伝えることを目的とし、簡潔な言葉になる ことが多く、固い印象を与える 文法に沿った正確な文章 |
主に使う シーン | 会話 SNS・個人ブログ 小説・エッセイ 親しい人とのメールやチャットのやりとり キャッチコピー | ビジネス文書 ビジネスメール・ビジネスチャット 論文・レポート 新聞 ビジネスブログ・公的なブログ |
話し言葉を文章で使うことが一概に「間違っている」というわけではありません。
各媒体やその記事を見る想定読者に合わせ、使い分けることが大切なのです。
話し言葉 書き言葉 一覧表
それでは具体的な話し言葉と書き言葉をご紹介します。
しっかりと確認をし、間違えないように気をつけましょう。
話し言葉 | 書き言葉 | |
副詞 | やっぱり | やはり |
今(今まで) | 現在(これまで) | |
全然 | まったく | |
全部 | すべて | |
一番 | もっとも | |
絶対に | 必ず | |
たぶん | おそらく | |
とっても/とても/すごく | 非常に/大変 | |
ちょっと | 少し | |
いっぱい/たくさん | 多くの/~が多い | |
もっと | さらに | |
だんだん | 次第に/徐々に | |
どんどん | 急速に | |
やっと | ようやく | |
いつも | 常に | |
ちゃんと | きちんと/正しく | |
だいたい | 約/およそ | |
疑問詞 | どうして/なんで | なぜ |
どんな | どのような | |
どっち | どちら/いずれ | |
指示詞 | こっち/そっち/あっち | こちら/そちら/あちら |
こんな/そんな/あんな | このような/そのような/あのような | |
こんなに/そんなに/あんなに | これほど/それほど/あれほど | |
接続(助)詞 | ~けど | ~が |
~から | ~ため | |
~たら | ~ば/~と | |
でも/だけど/ですが/けれども | しかし/だが/とはいえ | |
ですから/だから | そのため/したがって | |
その他 | ~とか | や |
なんか | など | |
いろんな | 色々な/様々な | |
~みたい | ~のよう | |
~って | ~と | |
いい | よい |
書き言葉 の注意点
書き言葉の場合は、話し言葉と混ざらないようにすること以外にも注意点があります。
具体的に5つご紹介します。
ら抜き言葉とい抜き言葉
まず、ら抜き言葉とい抜き言葉です。
ら抜き言葉とは、言葉のとおり「ら」が抜けている言葉。
い抜き言葉も同じように、「い」が抜けている言葉です。
例
ら抜き言葉: 〇 食べられる ✕ 食べれる
い抜き言葉: 〇 食べています ✕ 食べてます
話しているときはそれほど気になりませんが、文章ではら抜き言葉・い抜き言葉にならないように注意をしましょう。
最近は気にしない方も多いですが、間違った表現です。
ら抜き言葉について詳しく知りたい人は「【一覧あり】ら抜き言葉とは⁉よくあるら抜き言葉や注意点を解説」をご覧ください。
さ入れ言葉
次は、さ入れ言葉です。
さ入れ言葉は、不必要な「さ」が入った言葉で、「~させていただきます」などの表現をするときに間違いやすい言葉です。
例
さ入れ言葉: 〇 置かせていただく ✕ 置かさせていただく
ただし「食べさせていただく」など、「さ」を入れる表現が正しい場合もあるので注意が必要です。
二重表現
二重表現は、同じ意味の言葉を繰り返す表現です。
例
頭痛が痛い
まず始めに
一番最初に
話すときは、強調するために使われる場合がありますが、文章の場合は過剰な表現です。
普段話すときに無意識に使う方もおり、ついつい文章でも使いがちなので注意しましょう。
若者言葉・カジュアルな表現
「まじ」「めちゃめちゃ」「超」などの、話すときに使うことがあると思います。
このような若者言葉やカジュアルな表現は、書き言葉の場面 不適切な表現にあたるため、注意しましょう。
また「濃い人生」「ゲームにはまる」の濃い・はまるのように、本来の意味とは違う使い方をする話し言葉もあります。
これらも使わないようにしましょう。
ぼかした表現
言い切りを避け、少しぼかすときに使う表現として「~みたい」「~たり」「~的」という表現があります。
これも書き言葉としては正しくありませんので、注意しましょう。
まとめ
今回は、話し言葉・書き言葉の特徴や違い、代表的な一覧や書き言葉の注意点をまとめました。
話し言葉と書き言葉は混ざりやすいので、しっかり注意をしましょう。
「話し言葉・書き言葉」だけではなく、わかりやすい文章について知りたいという方は「【Webライター必見】わかりやすい文章を書く人が意識しているコツ9選」もご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。