「てにをはがおかしい」っていわれたんだけど、どこがおかしいのか分からない…
「てにをは」の使い方がよく分からないな…
どうやったら正しく使えるようになるの?
このようなお悩みはないでしょうか。
「てにをは」は日本特有で、「日本語が難しい」といわれる1つの要因でもあります。
ただ、使い方にはポイントがあります。
今回は、「てにをは」の正しい使い方や、正しい使い方を身につけるポイントをまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
「てにをは」とは?正しい使い方をご紹介
そもそもなぜ「てにをは」が大切なのでしょうか。
それは「てにをは」の1文字が違うだけで、文章のニュアンス(意味合い)がガラッと変わるからです。
例えば、面談やカフェで「何が飲みたいですか」と聞かれたときのシーンで下記の答えを聞いた(いった)ことはないでしょうか。
例①:コーヒー で いいです
例②:コーヒー が いいです
例①の場合は「別の飲み物でもいいけど、コーヒーでもいい」「別の飲み物がいいけど、コーヒーで我慢する」というニュアンスになります。
どこかなげやりで適当な感じもしますね。
例②の場合は、「コーヒーを飲みたい」というニュアンスが伝わります。
このように、どちらでも意味は伝わりますがそのニュアンスが変わってくるのです。
「てにをは」とは?
ニュアンスを伝える「てにをは」とは、何なのでしょうか。
「てにをは」とは日本語特有の表現で、助詞・助動詞・接尾語などを含めた言葉の総称です。
おもに助詞・助動詞を指しますが、最近ではとくに助詞のことをさします。
助詞の種類
格助詞 | が、の、を、に、へ、と など |
係助詞 | は、も、こそ、でも など |
接続助詞 | と、も、て、ても など |
副助詞 | まで、だけ、ほど など |
終助詞 | か、な、の、ぞ など |
「てにをは」は、文章や言葉に関係性を持たせたり、ニュアンスを伝えるために使われます。
「話す」ときは問題ないですが、「書く」となると使いこなすことが意外に難しかったりします。
「てにをは」の由来は「ヲコト点」にあるといわれています。
四隅に記されていたのが「て」「に」「を」「は」だったため、助詞を「てにをは」というようになりました。
「てにをは」の正しい使い方
「が」と「は」の使い分け
使い分けが難しい「てにをは」として、主語の後につく「が」と「は」があります。
例えば下記です。
私が、コーヒーを飲みます。
私は、コーヒーを飲みます。
ニュアンスが違うのが分かりますよね。
「が」を使った場合は、主語(私)を強調し動作も強い印象を与えます。
「は」を使った場合は、主語(私)を強調せず文章全体が客観的な印象を与えます。
つまり、より強調したい場合は「が」を客観的に見せたい場合は「は」を使います。
「に」と「を」の使い分け
次に「に」と「を」です。
こちらも使い分けが難しいと思います。
例えば下記です。
北海道に訪れる
北海道を訪れる
どちらも「北海道に行った」という意味ですが、ニュアンスが違うのが分かりますでしょうか。
「に」を使った場合、たまたまその場所に行った印象を与えます。
「を」を使った場合は、その場所が目的で行った印象を与えます。
「が」と「を」の使い分け
「が」は、意思や願望などをあらわすときに使われます。
ただ、意思や願望の後に動詞がつく場合は「を」を使います。
例えば下記です。
コーヒーが欲しい
コーヒーを欲しいと思う
【ご参考】「てにをは」を使った言葉
「てにをは」には本来意味がありませんが、「てにをは」を名詞のように使った言葉もあります。
ご参考までに、「てにをは」を使った言葉を2つご紹介します。
「てにをはがおかしい」
「てにをはがおかしい」というのは、「文章が整っていない」「文章を構成している助詞の使い方が間違っている」ことをさします。
始めにご説明をしたとおり、「てにをは」の使い方によってニュアンスが変わります。
「てにをはを直す」
「てにをはを直す」というのは、「つじつまの合わない言い方や文章を直す」ということをさします。
もしかすると「てにをはがおかしいから直してください」といわれたことがある方もいるのではないでしょうか。
ライティングで最後に確認をするときは、誤字脱字だけではなく相手にどのように伝わるかを考えながら、文章を確認することが大切です。
正しく「てにをは」を使えるようになる方法
「てにをは」について解説しましたが、「正しく使いたい」と思っている方も多いでしょう。
そのため、正しく「てにをは」を使えるようになる方法を2つご紹介します。
本などを読みインプットする
1つ目が、本などを読みインプットをすること。
ネットの記事やブログなどではなく、本や雑誌などがおススメです。
本や雑誌はプロが時間とお金をかけ、出版しているものです。
そのため、正しい文章となっているでしょう。
本を読むときに「てにをは」を意識すると、どこでどのような使い方がされているかが身につきます。
他の人に確認してもらう
2つ目は、他の人に確認をしてもらう方法です。
自分では正しいつもりでも、意外に間違いがあるもの。
他の人に「てにをは」が正しく使われているか、ニュアンスが正しく伝わるかを確認してもらいましょう。
とくに文章を書くことになれている人に、確認いただくのがよいと思います。
確認してもらう人がいない場合は、ツールで確認をする方法もあります。
【オススメ】文書確認ツール
- 文賢
有料ですが、読みやすくわかりやすい文章を書くことを、クラウド上でサポートするツールです。
「てにをは」のチェックはもちろん、誤字脱字・誤った敬語・差別語・不快語・読みやすさのチェックなどもしてくれます。
まとめ
今回は、「てにをは」の正しい使い方や、正しい使い方を身につけるポイントをまとめました。
「てにをは」の使い方が正しくないと、間違ったニュアンスで伝わる場合があります。
ポイントを理解し、本などでインプットをしながら正しい使い方を身につけましょう。
「てにをは」だけではなく、わかりやすい文章について知りたいという方は「【Webライター必見】わかりやすい文章を書く人が意識しているコツ9選」もご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。