倒置法 ってなんだろう?効果的な文章表現を知りたいな…
倒置法が有効って聞いたんだけど、どんな方法か、効果、使い方を
知りたい!
このようなお悩みはありませんか。
倒置法は、修辞技法(レトリック)の1つです。
使うことにより、印象的な文章や語気を強めることが可能。
本記事では、倒置法の特徴や効果、使い方、体言止めとの違いを分かりやすく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
倒置法 の特徴とは
倒置法は、通常の文章の語順と変えることにより、文章を印象づけたり語気を強める表現方法です。
例えば下記をご覧ください。
例
通常文 : 私は、Webライティングをする。
倒置法 : 私はする、Webライティングを。
通常は、主語→目的語→述語の順番で文章を書きますが、倒置法では、主語→述語→目的語にします。
他にも、主語→述語の文章を述語→主語にするなども。
このように、語順を変えることで印象的な文章にします。
倒置法 の効果4選
それでは、この倒置法にどのような効果があるのでしょうか。
4つ紹介します。
強調する
まず、代表的な効果として強調があります。
目的語などを文末に持ってくることにより、強調する効果があります。
例えば下記をご覧ください。
例
通常文:これは、分かりやすい文章を書くためのツールだ。
倒置法:これはツールだ、分かりやすい文章を書くための。
ブログなどで商品を紹介するときなどは、とくに効果的です。
情緒的な表現にする
2つ目に、余韻を残した情緒的な表現にする効果があります。
小説やエッセイ、短歌などでも利用されることがあります。
例えば下記をご覧ください。
例
通常文 : 月がキレイに輝いている。
倒置法 : キレイに輝いている、月が。
語気を強める
3つ目に、語気を強める効果があります。
会話文などでよく使われます。
例えば下記をご覧ください。
例
通常文 : 必ず期限を守ってください。
倒置法 : 必ず守ってください、期限を。
リズムをつける
文章は、同じ文末表現が連続すると単調な印象を受けます。
例
ですの連続:~です。 ~です。 ~です。
ますの連続:~ます。 ~ます。 ~ます。
Webライティングをしていて、レギュレーション(マニュアル)に「同じ文末表現を3回以上連続で使わないでください」と書かれているのを見たことがある人もいるでしょう。
もしかすると、文末表現の連続に悩んだことがある人もいるのではないでしょうか。
倒置法を使うことで、文末表現を変え、文章にリズムをつけることができます。
他の文末表現を知りたい人は「です ます調 だ である調の特徴と文末表現のバリエーションまとめ」をご覧ください。
倒置法 の使い方
倒置法を効果的に使うことにより、よい効果もありますが使う注意点もあります。
まず、客観的な事実を伝えるような文章にはあいません。
あう文章、あわない文章は下記です。
倒置法があう文章 | 倒置法があわない文章 |
・ブログ ・コラム ・小説 ・エッセイ ・随筆 ・短歌 ・俳句 | ・ビジネス文章 ・新聞 ・報告書 ・評論 |
また倒置法は「通常とは違う語順の表現」です。
そのため、読み手によっては自分が思っていることが、正しく伝わらない可能性があります。
もし倒置法を使う場合は、必ず読み返し読者に伝わるかを確認しましょう。
さらに倒置法を使いすぎると、読みづらい文章になり、幼稚な印象になります。
使いすぎるのも避けましょう。
倒置法 と体言止めの違い
倒置法と間違えやすい表現として「体言止め」があります。
体言止めは、文末が必ず名詞で終わるのに対し、倒置法は「は」「が」「を」などの助詞で終わります。
例えば下記をご覧ください。
例
通常文 : 私は、Webライティングが得意です。
倒置法 : 私は得意です、Webライティングが。
体言止め : 私が得意なWebライティング。
倒置法と体言止めを間違えないように注意しましょう。
体言止めについて詳しく知りたい人は「体言止め の意味、効果、注意点を例文を使いわかりやすく解説!」をご覧ください。
まとめ
本記事では、倒置法の特徴や効果、使い方、体言止めとの違いを解説しました。
倒置法は、通常と違う順番で語句を並べる表現で、下記の効果があります。
- 強調する
- 情緒的な表現にする
- 情緒的な表現にする
- 語気を強める
ブログやエッセイなどにあう一方、客観的な事実を伝えるビジネス文章や論文などにはあわないという特徴があります。
効果を意識しながら、上手に活用してください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。