対句法は修辞技法の1つで、似ている言葉や表現(形式)の文章を並べることで強調する方法のことです。
本記事では、例文を交えながら対句法とは何かや効果を解説します。
是非最後までご覧ください。
対句法 とは
対句法とは、似ている言葉や表現(形式)の文章を並べることで強調する方法のこと。
「対」が使われているので「反対」をイメージする人もいるかも知れませんが、反対ではなく「対比(セットを比較)」です。
修辞技法の1つで、短歌や漢文、歌詞、小説などで使われます。
例えば下記をご覧ください。
雨ニモマケズ 宮澤賢治
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
やぎさんゆうびん
しろやぎさんから おてがみ ついて
くろやぎさんから よまずに たべた
このように同じような表現(言葉)を対比するのが対句法です。
対句法と反復法の違い
対句法と似た修辞技法として「反復法」があげられます。
反復法も繰り返す表現ですが、繰り返すものが違います。
例えば下記をご覧ください。
反復法
昼食を食べた。かつ丼とそばを食べた。
対句法
かつ丼を食べた。そばも食べた。
反復法は「食べた」ことを強調しており、対句法は「何を食べたか」を比較して強調しています。
何を強調したいかにより、反復法か対句法かを使い分けましょう。
反復法について詳しく知りたい人は「反復法を例文を交えて分かりやすく解説!対句法との違いや種類、効果まとめ」をご覧ください。
対句法 の効果
対句法には、文章のリズムを整える、印象的な文章にするという効果があります。
それでは詳しく解説します。
文章のリズムを整える
まず、文章のリズムを整えることができます。
例えば下記をご覧ください。
通常文
空も海も広い。自然は雄大だ。
対句法文
広い空。広い海。自然は雄大だ。
どちらも意味は変わりません。
ただ、対句法を活用した文章の方がリズム感が出て、スッと読めるのではないでしょうか。
印象的な文章にする
次に、印象的な文章にすることができます。
対句法を使うことにより、同じ部分と違う部分が強調されます。
例えば下記をご覧ください。
通常文
背中が大きく、足が小さい。
対句法文
大きな背中。小さな足。
大きいと小さいの対比があり、対句法を活用した文章の方が印象的なのではないでしょうか。
まとめ
本記事では、例文を交えながら対句法とは何かや効果を解説しました。
対句法とは、似ている言葉や表現(形式)の文章を並べることで強調する方法のことで修辞技法の1つです。
上手に活用することにより、文章のリズムを整える、印象的な文章にするという効果があります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。